三元九運論  

 

「三元九運」はまたの名を「洛書元運」「行星運」とも言います。風水の主な対象は、大地です。

三元九運理論は大地における気の盛衰や流れを対象とします。「三元九運」は大地の運気、つまり「地運」の時間計算に用いられる理論です。

風水には三元、三合、さらに天乙、六壬、奇門などの流派があります。三元九運理論は主に三元派で用いられますが、異なる流派でも「三元九運」を取り入れることが多い。

この原稿を書いている2003年〜2023年は八運です。いろいろな場面で八が強い運気をもっています。また九も未来の生気を表しているので、良い数字です。

「8」は八白土星で山、石、砂、神社、庭、お城、細道、穴、丘陵、幽谷、旱ばつ、磐石、少男、君子、賢人、弟子、小人、孤独、童、闇の寺、鼻、手、指、背、尾、皮、鼠、粟、慎み、篤実、積徳、多識、信じる、などを象徴します。

「9」は九紫火星で火、日、電気、大人、中年の女性、母、婦人、妹、主人、悪人、大きいお腹、月、鬼門、角、軍隊、牢獄、瓶、キッチン、刀、斧、矢、家禽、雌牛、大吉、羽などを象徴します。

表の中で五運は八卦の中央で、中央は卦がないため、五運に相当する20年は、前半10年を四運、後半10年を六運が管理します。現在の元運は、下元に属すことになります。

1984〜2003年に落成した建物を七運樓、2004〜2023年に落成した建物を八運樓といいます。玄空飛星盤はそれぞれ、七運と八運の玄空飛星盤になります。

現在は八運に属するので、8はトキを得ている数字、旺気をもっています。八運の次は九運になるので、9は未来の旺気、つまり成長力と希望をもっています。

8は艮、五行の「土」に属し、9は離、「火」に属し「火」は「土」を生じる、従って、8と9は互いに助け合う相生関係にあるため良い運気をもたらします。

とくに末尾が8や9の数字は良いので電話番号や宝くじなどを選ぶようでしたらおすすめです。

なお、運と運の分岐点は立春です。たとえば、七運と八運の分岐点は200324日です。

 

 

. 三元九運表

以下に、その「三元九運」のうち、上元と中元は略し、下元だけを表にしました。

大元

正元

単元

九運

540

上元

180

中元

180

下元

180

60

一運

20

18641883

二運

20

18841903

三運

20

19041923

60

四運

30

19241953

六運

30

19541983

60

七運

20

19842003

八運

20

20042023

九運

20

20242043

 

 

2.九運の盛衰方位

それぞれの20年を単位とする「運」によって、各方位の気の盛衰があり、それを以下の表にしました。

生気

旺気

退気

死気

殺気

一運

二・三

六・七

二運

三・四

九・六

五・七」

三運

四・五

一・六

七・九

四運

五・六

二・八

七・九

五運

六・七

二・三

二・九

六運

七・八

四・九

二・三

七運

八・九

五・四・三

二・三

八運

九・一

二・六

三・四・五

九運

一・二

六・七

三・四・五

 

生気:トキを得た最も良い運気

旺気:未来の生気で、将来の良い運気

退気:すでに時期を過ぎた運気。徐々に衰退してくる

死気:活力がない、消沈した運気。労多くして得るところが少ない

殺気:最も良くない運気

補注:これら一〜九は方位をあらわしています。吉凶方位図の方位です。

 

 

2.他の「三元九運」

この60年毎の「三元九運」以外に「先天卦運」「先天八卦・後天八卦を加味した三元九運」があります。

これらは、香港や台湾の少数の風水師が採用しています。

◎「先天卦運」

「恒星運」「江東卦・江西卦」とも言います。

江東卦

江西卦

(少女)

(19301953)

(少男)

(19541974)

(中女)

(19061929)

(中男)

(19751995)

(長女)

(18821905)

(長男)

(19962016)

(老母)

(18641881)

(老父)

(20172043)

 

◎「先天八卦・後天八卦を加味した三元九運」

大元

正元

単元

九運

540

上元

180

中元

180

下元

180

66

一運

18

18641881

二運

24

18821905

三運

24

19061929

45

四運

24

19301953

六運

21

19541974

69

七運

21

19751995

八運

21

19962016

九運

27

20172043

 

 

5.補足

三元九運理論は、地球と密接な関係にある木星と土星の運行に基づきます。

木星はまたの名を太歳星と言い、約12年で太陽の周りを一周します。一方、土星は約30年で太陽の周りを一周します。

したがって、木星と土星は20年ごとに会合します。これが1運です。

12年と30年の最小公倍数は60年です。つまり、60年毎に木星と土星は同じ地点で会合します。この60年が1元です。

3元すなわち180年で、洛書九運の一周を終えます。これを三元九運と言います。